自称、『乗り鉄』『時刻表鉄』の私。
高校時代は、若さと体力と度胸に任せて
7泊8日くらいの旅を楽しんだものですが、
社会人としての年月を重ねるうちに
4泊5日程度が最大となり、
今や1泊2日、あるいは「弾丸日帰り」
といった日程での乗り鉄旅行が、ごく当たり前となってきました。
これには、紛れもなく、
<日程確保>と<お財布>と<健康面>
の問題が大きく関係しています。
時間とお金と体力の制約がある中、
いかにして目的の列車に乗って楽しめるか、
時刻表とにらめっこをすることになります。
まあ、これが『時刻表鉄』の醍醐味でもあるわけですが…。
『最長片道切符の旅』第4日目の冒頭部分、
著者の宮脇さんはこんなことを記されています。
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きょうの予定ははっきりしていない。
宿泊地が稚内になることはほぼ確かなのだが、最長片道切符のルートを直行するだけでは物足りない気持がする。
(新潮文庫版 P.75より抜粋)
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切符の券面通りの経路を辿ることだけでも面白いはずなのに、
経路の途中で他の線区にも顔出しをしようとする貪欲さ。
執筆当時の著者とほぼ同年代の私からすると、
ただひたすらに頭が下がるばかり…。
旅の4日目にして、すでに恐れ入っています。
・・・・・・・・・・
このブログ記事は、
著者が旅した日と同じ日に一章ずつ読み進め、
感じたことや気づいたことをまとめていく企画です。
それでは、最長片道切符の終着:
鹿児島県枕崎駅に向けて「出発進行!!」。
『最長片道切符の旅』(宮脇俊三 著)の簡単な説明は、こちらから。

<日本最北端の駅「稚内」 (2024年)>
【第4日】(昭和53年10月16日)
紋別(もんべつ)―名寄(なよろ)―音威子府(おといねっぷ)―浜頓別(はまとんべつ)―南稚内(みなみわっかない)
この日、著者が乗車した線区は次の3つでした。
・名寄本線(紋別~名寄)
・宗谷本線(名寄~音威子府)
・天北線(音威子府~南稚内)
このうち、2026年段階で残っているのは、宗谷本線のみ。
その宗谷本線も、
利用者の極端に少ない無人駅が廃止されたり、
存廃議論が出されたりしています。
私が初めて北海道を訪れた1980年代においても、
国鉄利用者減少についての問題提起はされていました。
一鉄道ファンとしては、
路線が存続されることは嬉しいことではありますが、
地域で利用される方々の思いや苦労も汲み取っていただきたい、
というのが、今の私の心境です。

<稚内港北防波堤ドーム (2024年)>
そんなことに思いを致しながら読み進めていくうちに、
<『昭和』にはあったけど、『平成』になって無くなった>
或るものの存在を想起させる文章に出会いました。
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音威子府発15時12分の急行「天北」は天北線を走る唯一の急行列車で、グリーン車を含む五両編成であった。乗車率は七〇パーセントぐらいだからかなりよいほうであろう。それにしても車内の散乱ぶりは相当なものである。札幌から四時間しかかかっていないのに昼食時をはさんでいるからか、ごみ箱みたいになっている。閑散としたローカル線ばかり乗ってきたので、とくにそう感じるのだろうが。
(新潮文庫版 P.80より抜粋)
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先ほどの問いに対する答えは、
<網棚に置かれた新聞・週刊誌・少年マンガ>
でした。
電車区に隣接する終着駅を利用していた頃、
下車する前に何両か歩くと、
月曜日には少年マンガ誌、
金曜日には写真週刊誌・・・ というように、
発売日当日には何冊も置かれているのを目にしました。
日刊紙やスポーツ紙などは、その倍以上あったように記憶しています。
<網棚の上の散乱ぶりは相当なもの>
でした。
もともとの所有者が網棚に置いて行った
(読み捨てていった??)ものなので、
私は持ち帰ることはしませんでした。
リサイクルの意識が高まった現代では想像もつかないことが、
ごく当たり前に行われていた時代があったのです。
〔第4日目の味読(乗車)は、ここまで。〕
投稿者プロフィール

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<すえひろ・やすみつ>
現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
・企業研修ファシリテーター
(一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)
詳しいプロフィールはこちら。
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