今日は、勤務校の運動会。
いつもより早い時間の電車に乗り、出勤。
「今日は、絶好の運動会日和だなぁ。」と思いながら、
何気に車窓から車内に視線を移したとき、
或るものが無いことに、ふと気づきました。
昨日のブログで、
<『昭和』にはあったけど、『平成』になって無くなった>
或るもののことに触れたのですが、
実はもう一つ、無くなったものがあったのです。
それは、<週刊誌の中吊り広告>。
書籍の広告は今でも見かけますが、
週刊誌の中吊り広告は今や、すっかり見なくなりました。
デジタル媒体の普及などがその要因として考えられますが、
新車においては広告掲示スペースが減り、
その分、車内に開放感が生まれることにもつながっています。
『最長片道切符の旅』の発表から45年以上がたち、
著者の宮脇さんが乗車した車両たちは、
今はことごとく代替わりしています。
文面に現れる些細な部分にこだわりながら、
時代の変化を現在と比較しつつ、この先を読み進めていきます。
・・・・・・・・・・
このブログ記事は、
著者が旅した日と同じ日に一章ずつ読み進め、
感じたことや気づいたことをまとめていく企画です。
それでは、最長片道切符の終着:
鹿児島県枕崎駅に向けて「出発進行!!」。
『最長片道切符の旅』(宮脇俊三 著)の簡単な説明は、こちらから。

<稚内行き 特急「宗谷」(2024年 札幌駅にて)>
【第5日】(昭和53年10月17日)
南稚内(みなみわっかない)ー幌延(ほろのべ)―留萌(るもい)―深川(ふかがわ)ー岩見沢ー沼ノ端(ぬまのはた)―札幌ー小樽
日本全国に張り巡らされているJRの路線。
現段階で、東西南北の一番端っこにある駅は次の通り。
・最東端:根室駅(JR北海道)
・最西端:佐世保駅(JR九州)
・最南端:西大山駅(JR九州)
・最北端:稚内駅(JR北海道)
「これら4つの駅に、鉄道を使って行ってみたい!!」
乗り鉄の端くれとして永い間、実現したいと願っていました。
2024年のことです。
「日本最北端のJR駅:稚内」に行けるチャンスが
ようやく巡ってきました。
札幌駅から稚内駅までのパートナーは、特急「宗谷」。
その行程途中、どうしても車窓から眺めておきたい風景がありました。
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七、八分登ると利尻富士の全景の見られる地点がある。丘陵の西側を切落した海蝕崖(かいしょくがい)の上を列車が走るからである。しかし、ほんのわずかの間なので、そのつもりで待機していないと見損なう。曇っているのでどうかなと思いながら気をつけていると、旭川からのキロ数を示す「251」の距離標を過ぎたところで高い崖(がけ)の上に出た。利尻富士は頭をかくしていたが、広げた裾(すそ)がそのまま海面に没する姿は毅然(きぜん)としていて一種の神々(こうごう)しささえあった。
(新潮文庫版 P.88より抜粋)
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著者は北から、私は南から、
期待を込めてここを目指したわけですが、
かなり有名な地点であるらしく、
乗車していた半分以上の人が、
左側の車窓にスマホやカメラを向け待ち構えていました。
高性能でありながらゆったりと歩みを進める特急が、
右へとカーブを切った先に目を凝らすと
見えました!!(日本海が)
見えませんでした・・・(利尻富士が)
あとは、著者の文面からその雄姿を想像するしかありませんでした…。

<車窓からの利尻島の風景 (2024年)>
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岩見沢16時42分発室蘭本線の列車は客車四両と荷物車二両である。この線はディーゼルカーがすくなく、このような客車列車が多い。しかも中に入ってみると一般の客車列車と趣がちがう。戦前の車両でもいまは蛍光灯につけかえられているが、ここでは卵を半分に割ったような昔懐(なつ)かしいブラケットが天井にはめこまれており、金具も真鍮(しんちゅう)である。薄暗くてわびしいが戦前の急行列車に乗ったような落着きもあって、蒸気機関車の最後の宝庫と言われた室蘭本線の体臭が漂っている。
(新潮文庫版 P.94より抜粋)
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話は、2024年からぐっと遡ります。
初めて北海道に鉄道旅行した目的の一つが、この室蘭本線の「旧型客車」に乗ることでした。
列車本数が減り普通列車ばかりになっても、
当時最大出力を誇ったDD51型ディーゼル機関車にけん引されながら、
往時の面影を色濃く残す複線軌道を堂々と走る。
著者が書き表したそのままの世界を、
高校生だった私は体験することができました。
そこは、いわば「動く、生きた鉄道博物館」。
今になって思えば、実に貴重な場であったと言えるでしょう。
〔第5日目の味読(乗車)は、ここまで。〕
投稿者プロフィール

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<すえひろ・やすみつ>
現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
・企業研修ファシリテーター
(一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)
詳しいプロフィールはこちら。
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