『最長片道切符の旅』を、旅行日と同じ日に読んで思いに耽る ー第3日(10月15日)ー

親しんで繰り返し読んでいた本を、
「一日一章ずつ読む」と決めて、
今まで以上に丁寧に読み進めていくと、
新たな発見をすることがあります。

『最長片道切符の旅』第3日目には、
こんな記述があります。

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きのう根室本線で見た月が、きょうは満月となって湖上にのぼっている。

(新潮文庫版 P.70より抜粋)

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あれ?
仕事から帰宅したときに見た月は、
三日月だったぞ!?
月の満ち欠けの周期は、毎年同じではなかったっけ?

夕食後に調べてみると、
本日、令和8年10月15日の月は
輝面率22%の『ほぼ、三日月』。

でも、今のカレンダー(太陽暦)と、
実際の月の満ち欠けの周期とは、
約11日間の違いがあり、
『満月や新月の日は、毎年ズレる』とのこと。

というわけで、著書の内容は間違いではなく、
今回の気づきのおかげで、
授業で使えそうな、新しい知識を得ることができました。
うん、実に面白い。

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このブログ記事は、
著者が旅した日と同じ日に一章ずつ読み進め、
感じたことや気づいたことをまとめていく企画です。
それでは、最長片道切符の終着:
鹿児島県枕崎駅に向けて「出発進行!!」。

『最長片道切符の旅』(宮脇俊三 著)の簡単な説明は、こちらから。

快速「しれとこ摩周号」

<快速「しれとこ摩周号」(2018年 知床斜里駅にて)>

【第3日】(昭和53年10月15日)
厚床(あっとこ)―中標津(なかしべつ)―標茶(しべちゃ)―網走―中湧別(なかゆうべつ)―紋別(もんべつ)

乗車日と、その日一日に乗車した区間が、
基本的に本文の章のタイトルとなっています。
主な乗換駅をつないであるのですが、
今回は、6駅中5駅にルビが振ってあります。

著者は地図にめっぽう強い方なので、
全国津々浦々の地名の読み方なぞ、お茶の子さいさい。
その方が、駅名にルビを振っているくらいですから、
一般の方にはなじみが薄い地名が多い、
と判断されているのでは? と私は受け取りました。

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 斜里からオホーツク海岸に出る。右窓後方に羅臼岳(らうすだけ)をはじめ知床(しれとこ)の山々が青黒く連なっている。
〔中略〕
 浜小清水(はまこしみず)からしばらく左に見えるのが濤沸湖(とうふつこ)である。来月になればここに白鳥が下りる。右に原生花園で有名な北浜(きたはま)の砂丘がつづく。

(新潮文庫版 P.66より抜粋)

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釧路(正式には、東釧路)と網走を結ぶ釧網(せんもう)本線。
文中に出てくる、途中の斜里駅はのちに改名され、
現在は知床斜里(しれとこしゃり)駅となっています。

斜里平野を北上してきた線路が突然、
知床斜里駅の直前で西に向け直角に曲がる。
オホーツク海が目の前にパッと表れた瞬間、
ほぼ満席の車内から一斉に歓声が上がったのを、
今でもはっきり覚えています。
私も「おおっ!!」と声を出した一人でしたから。

線路は網走の手前まで、ほぼ一直線。
右手にオホーツク海と浜辺に咲く色とりどりの花々、
左手には、大小の湖と湿地帯。
北海道らしさあふれる車窓を堪能しました。
2018年の夏のことでした。

原生花園・オホーツク海

<オホーツク海の車窓風景 (2018年)>

著者は、家庭を持つ父親でもありました。

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(私注:行程途中の中湧別駅にて)
さいわい黄色い公衆電話があったので私は百円玉を入れて自分の家に電話をかけた。私でも一日に一回ぐらいは連絡せねばならぬ。変りはないかときくと「二等だったわ」と女房がはずんだ声で言った。きょうは小学五年の上の娘の運動会で、二等とは駆けっこの結果なのである。予想外の好成績なので転んだ子でもいたのかと訊ねようとするうちに、遠距離だからたちまち時間切れを知らせるジーという信号が鳴った。

(新潮文庫版 P.72より抜粋)

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私の勤務校も、明後日が運動会。
もしかすると、著者のように様々な事情で、
お子さんの運動会を参観できないでいる
お父さんがいるかもしれない。
(私が、すでに妄想の世界に入り込んでいるらしい。)

家族の方から電話の向こうにいるお父さんに、
「うちの子、今日はよく頑張ったよ。」と、
胸を張って伝えていただけるような、運動会を運営したい。

明日の前日準備、しっかりとやっていこう!!

〔第3日目の味読(乗車)は、ここまで。〕

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
 40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
 現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
 ・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
 ・企業研修ファシリテーター
  (一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)

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