『最長片道切符の旅』を、旅行日と同じ日に読んで思いに耽る ー第2日(10月14日)ー

今日、10月14日は『鉄道の日』。

明治5(1872)年10月14日、
日本で初めての鉄道が、
新橋~横浜間で正式に開業。
154回目の記念日を迎えました。

もし、日本に鉄道が開業していなかったとしたら、
その3分の1近くの期間を、
<鉄ちゃん>として過ごしてきた私の存在は、
なかったのかもしれません…。

ちょっと感慨に浸ってしまいましたが、
この『鉄道の日』(当時は『鉄道記念日』)についての記述は、
我が『最長片道切符の旅』には見当たりませんでした。

著者である宮脇 俊三さんは、どんな思いで
壮大なる旅の2日目を迎えたのでしょうか。

・・・・・・・・・・

このブログ記事は、
著者が旅した日と同じ日に一章ずつ読み進め、
感じたことや気づいたことをまとめていく企画です。
それでは、最長片道切符の終着:
鹿児島県枕崎駅に向けて「出発進行!!」。

『最長片道切符の旅』(宮脇俊三 著)の簡単な説明は、こちらから。

特急おおぞら

<特急「スーパーおおぞら」(2018年 釧路駅にて)>

【第2日】(昭和53年10月14日)
遠軽(えんがる)―北見―池田―釧路―厚岸(あっけし)―厚床(あっとこ)

初めて北海道に渡ったのは、高校1年生の夏。
<時刻表鉄><乗り鉄>だった私は、
学割で購入した「周遊券」を握りしめ、
「鉄道研究会」のメンバーとともに、
7泊8日の鉄道旅を楽しみました。

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 池北線は十勝平野の池田と北見を結ぶ一四〇・〇キロの長い線区であるが、観光地と縁のない地味な所ばかりを走る。名前からしてぱっとしない。窓外の景色にも見所といったものはなく、北見から十勝への分水嶺(ぶんすいれい)を越える線なのにトンネルが一つもないのである。

(新潮文庫版 P.47~48より抜粋)

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池北(ちほく)線には、宮脇さんとは逆の
池田駅から北見駅に向けて乗りました。

著書を読んで「十分に予習済み」の私は、
冷房のないディーゼル車の窓を全開し、
眠りに落ちないよう、万全の注意を払っていた・・・・・・

・・・・・・はずでしたが、
淡々と刻むレールのジョイント音が心地よく、
沿線最大の町、足寄駅の貯木場を見たのが最後。
ハッと目覚めたのは、終点の北見駅の直前でした。残念…。

根室本線の池田駅~釧路駅間に乗車したのは、2018年の夏。
この区間は、どうしても昼間に乗りたくて、
「はやぶさ」~「スーパー北斗」~「スーパーおおぞら」と、
10時間のゴールデン乗り継ぎを敢行。
それは、次の記述が、
私の中に強い印象として刻まれていたからでした。

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 池田発12時01分の急行「狩勝1号」で釧路へ向う。
 ここから釧路までの車窓は、変化に富む、という表現がぴったりくる。線路のほうも曲線あり直線あり登りあり降りありで、それはどこの鉄道線路でもそうであるけれど、それらの間隔が長からず短からず、車窓風景も自分の出番を心得たように適度に出没して、急行での二時間をうまく演出してくれる。

(新潮文庫版 P.50より抜粋)

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北海道を代表する俊足特急「スーパーおおぞら」は、
この区間を1時間20分で走破。
大きな窓からの眺めは、スピードが上がった分、
まるでスペクタクル映画を見ているよう。

来てよかった!! もっと乗っていたい!! また、来たい!!

そう思わせる、満足度の高い車窓風景でした。

釧路駅

<夕焼けに染まった釧路駅 (2018年)>

最後に、
今回の著者の乗車区間である
・池北線(池田~北見) は、
第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」に
転換されたのち、廃線となっています。

〔第2日目の味読(乗車)は、ここまで。〕

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
 40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
 現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
 ・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
 ・企業研修ファシリテーター
  (一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)

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