『最長片道切符の旅』は、9日間の<途中休憩>を挟み、
本日から再開されます。
著者の宮脇さんは、これまで6日間にわたり、
北海道:広尾駅から青森県:好摩駅まで、
2500㌔以上(青函連絡船を含む)の鉄道旅行を楽しんできました。
よくよく本文を読んでみると、
前後の移動を含めて7泊8日(うち2泊は夜行列車!!)の旅行をしてきたわけで、
著者と同年代の私としては、
いくら好きでも、連続の乗り詰めで体力がもたないかも…
そんな思いに駆られてしまいました。
宮脇さんのバイタリティーに改めて驚きながら、
敬意をもって読み進めているところです。
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このブログ記事は、
著者が旅した日と同じ日に一章ずつ読み進め、
感じたことや気づいたことをまとめていく企画です。
それでは、最長片道切符の終着:
鹿児島県枕崎駅に向けて「出発進行!!」。
『最長片道切符の旅』(宮脇俊三 著)の簡単な説明は、こちらから。
【第7日】(昭和53年10月28日)
好摩(こうま)―大館(おおだて)―弘前(ひろさき) ―深浦(ふかうら)―東能代(ひがしのしろ)―秋田

<秋田新幹線「こまち」(2017年撮影)>
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秋田県に入ると、花輪線には不似合いな立派な温泉旅館のある湯瀬に着く。ここから次の八幡平までの間は米代川が深い渓谷となり、列車は崖(がけ)っぷちの際(きわ)どいところを走る。水量が多いので見応(みごた)えがあり、紅葉もまだ美しさを残していた。
(新潮文庫版 P.111より抜粋)
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2001年夏、初めて花輪線に乗車した時のガイドブックは、
この『最長片道切符の旅』でした。
「紅葉もまだ美しさを残していた。」の部分が、
「木々の濃い緑が夏らしさを引き立てていた。」と変わるだけで、
この区間の描写は、まさにこの通りでした。
著者が乗車した10月下旬のこの時期、
北東北では紅葉の盛りを過ぎていたようです。
私の住まいの付近の紅葉は、こんな感じ。

日本って、実は広いんだなぁ。
ということを改めて実感した次第です。
秋田県:東能代と青森県:川部(かわべ)を結ぶ、
全長147.2㌔の五能線にどうしても乗りたくて、
青森からの「リゾートしらかみ」の指定券を買ったのが2015年の秋。
偶然にも、時間帯もルートも著書とほぼ同じ。
ここでも、『最長片道切符の旅』を追体験する形となりました。
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五能線は鰺ケ沢(あじがさわ)から能代に近い八森(はちもり)まで、八〇キロにわたって日本海に沿う。景色のよさとローカル線の風情(ふぜい)とを備えた線区の代表としてこの五能線を挙げる人は多い。たしかに日本海と北国とが合成する寥々(りょうりょう)とした沿線風景は胸にしみ入るものがある。
<中略>
北に突き出た大戸瀬崎(おおどせさき)を回るとますます海は荒っぽくなり、「千畳敷」の上を波が嘗(な)めている。ここは一七九三年の地震で海床が隆起し、岩盤が広いテラスのように海に張出した所で、名勝に乏しい五能線の沿線では観光地となっており、ドライブインなどもある。しかし五能線の味わいは、このような「点」ではなく、風を避けて肩をすぼめるようにたたずむ民家と岩礁(がんしょう)に体当たりする日本海の荒波とにある。
(新潮文庫版 P.115~116より抜粋)
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~風を避けて肩をすぼめるようにたたずむ民家と岩礁に体当たりする日本海の荒波~
車窓からこの風景をずっと目で追っていた私は、
「リゾートしらかみ」の終点:秋田駅で、
写真を撮り忘れたことにようやく気付いたのでした。
画像の記録は残っていないが、その分だけ私の記憶にはある。
そんな旅行があってもいいのかな。
振り返ってみて、そんなことを思う今日この頃です。
〔第7日目の味読(乗車)は、ここまで。〕
投稿者プロフィール

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<すえひろ・やすみつ>
現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
・企業研修ファシリテーター
(一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)
詳しいプロフィールはこちら。
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