自転車って、空気が抜けたタイヤで走っても、前に進めませんよね。
適正な空気圧であることが、快適な走行に欠かせません。
でも、パンパンに張り詰めた、「もうこれ以上は、無理!!!!!」ってほど、過度な空気圧にしたタイヤで走ったとしたら、一体どうなるのでしょうか?
『ねば』『べき』思考で「張り詰めた」状態になる、とは…。
ビリーフリセット®アドバイザー/コンダクターの末広康三です。
それでは、先ほどのクイズ(?)の答えです。
① いびつな形になってしまい、真っ直ぐには走れない。または、走行が安定せずヨロヨロとしてしまう。
② いつもなら何でもないような、ちょっとしたものに触れたとき、パンクしてしまう。
「何だ、たとえ話か…。」
そうなのです。
これは、日常的に起きていることや考えていることなどを、
<心のしくみ>
をベースに置きながら、皆さんと一緒に考えてくための「たとえ話」なのです。
~「思考が先行」する①の段階~
まずは、次のことを、自分に問いかけてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【その1】
「今までは、こうだったから…。」
「誰かに文句を言われないようにするためには、こうしておかないと…。」
などという考えが先に立ち、
・これまで通りのやり方で
・無難な形に収める
ように、ものごとを進めてはいませんでしたか?
【その2】
・前と同じことをしていれば、間違いはない。安心だ。
・これだけのことをしていれば、他人から責められなくて済むだろう。
このような
<不安・心配事からの回避>
<他人の目を気にする>
視点で、ものごとを取り扱ってきてはいなかったでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、ご自身への問いかけの結果は、いかがだったでしょう?
今、記したような考え方・取り扱い方でものごとを進めてくると、
私たちのうかがい知れなかったところで、
自転車のタイヤは、①のような状態になってしまっているのです。
つまり、無意識な状態でものごとを進めているので、それが
『○○せねば…。』
『□□であるべきだ…。』
という形へと、
思考が自動的に変換されてきてしまっています。
それが、『ねば』『べき』に起因した、
『思い込み』
『信じ込み』
であることに、何ら気づかないまま、日常生活を送ることになります。
また、自転車のタイヤを「自分の思考」とするならば、この状態は、
・定期的に空気圧をチェックして、適正な状態を保つことをせず、
必要以上に膨らませてバランスを失い、
・「あれ、どうしたのかな?」「まあ、何とかなるだろう。」と、
違和感を持ちながらもそのまま走り続けている。
ということになります。
ここまでは「ものごとを取り扱う」と書きましたが、
「自分のことを取り扱う」ことも実は同じであることに、
気づいていただけたのではないかと思います。
~「自分を見失う」②の段階~
「○○詰め放題!!」というセールで、
店が用意したビニール袋を、切れないように慎重に引き伸ばし、
容量を大きくしている場面を、TVの情報番組で見たことがあります。
限界ぎりぎり一杯まで詰め込んだ袋を見つめながら、
・お得に買えた。コスパ最高!!
・作戦成功。この次もやったろか!?
・こんなことできる自分、最強だね!!
なんて、満足そうにガッツポーズをとっているのかもしれません。
詰め放題におけるこの作戦、いいとか悪いとかは全くありません。
注目したいのは、
この方がどのように家まで持ち帰ったか、ということです。
袋の角が、何かにちょっとぶつかっただけで、
それまで苦労して詰めに詰め込んだ大量の『獲物』が、一瞬にして弾け飛んでしまう…。
そんな<心配><不安><恐怖>と戦いながら、家路についたのではないでしょうか。
これと同様のことが、
空気を入れ過ぎた自転車のタイヤにも、
そして自分自身の心の内にも起きています。
しかし、そのことについて、私たちはあまりにも無自覚でいるのです。
ここで、先ほどの自転車の話題に戻ります。
タイヤが①のような状態になっていたとしても、
「あれ? どうしたんだろう?」
程度の受け止め方しかできないので、
いびつな状態でも、一応、前を向いて、
何とかバランスを取りながら進むことは出来ます。
そんな時に、小石を踏んだり、ガードレールの隅にちょっと触れたりしたらどうなるでしょう。
タイヤは②のような状態になります。
そこで、私たちは叫ぶのです。
・何で、こんなことになったんだ!!!!!!
・こんなはずじゃなかったのに。
・ここまでうまくいっていいたのに。
・これまでの苦労が水の泡だ。
・どうしてくれるんだ、責任は誰が取ってくれるんだ!!!
・○○が悪い。○○のせいだぞ!!!!!
と。
もう、お気づきですよね。
実は、<心配><不安><恐怖>の回避が、自分の行動の根源にあったこと。
実は、自分がやってきたことなのに、結果に対する責任は、すべて自分の外側にあったこと。
そう。これこそまさに
・負のエネルギーでエンジンを回し、
・「他人軸」が自分の行動規範になっている
のです。
この「張り詰めた」状態に気づく(=自覚)ことができると、
そこから解放される「ゆるんだ」状態への足がかりができてきます。
「ゆるんだ」状態の先にあるもの
張り詰めていては、軌道修正ができません。
つまり、硬直化一直線でいると、
突っ張ったままでいるか、そのまんまぶっ倒れるか、のどちらかです。
いずれにしても、生きづらいことこの上なし!!
そして、無意識で自動的にこのような思考になってしまうことに気づかなければ、また同じことを繰り返す。
このスパイラル(螺旋階段)から抜け出すことは、容易なことではありません。
今、日本中、いや世界中が、かつてない状況になっています。
でも、
前に進み続けていた歩みを一旦緩めたこの時期だからこそ、
一人でも多くの人に、自分のことを見つめ直すチャンスにしてほしい。
そんな願いを、私は持っています。
そのためには、「自分自身が気づく」。
ここが、一番のポイントなのですが、これがなかなかに難しい。
この「気づき」のために、
今の私ができるお手伝いは、
・「これって、自分に当てはまるかも!?」と、ふと思っていただけるようなブログ記事を書く。
・必要があれば、カウンセリングさせていただく。
ことなのではないかと思っています。
『自分とつながる しなやかに生きる』
このブログのタイトルのように、
自分自身のことに気づき、次の一歩を踏み出していく。
そのきっかけにしていただけると、とてもうれしいです。
適正な空気圧で、自分の自転車を快適に乗りこなし、自分が進みたい方向へとしなやかに走っている。
そんな姿を想像しながら…。
投稿者プロフィール
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<すえひろ・やすみつ>
現役の小学校教師としてバリバリと仕事をこなしてきたが、ある朝、突然動けなくなり「強制終了」を体験。職場復帰後、友人経由で転送されてきた「とあるブログ」をきっかけに自己探求に目覚め、「心のしくみ」についての学びをスタートさせる。
現在、小学校勤務のかたわら、これまでの経験を活かし、[心のしくみ]や[人としてのあり方・生き方]を先生・保護者・子どもたちに伝えていきたい」という願いを実現すべく、カウンセラー・セミナー講師を目指し修行中。
詳しいプロフィールはこちら。
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