もう、『自分にダメ出し』しなくていい!  子どもと向き合うヒントは『自分と向き合うこと』にあった!!

「約束したのに、また同じことを繰り返して!何度言ったら分かるの?」
「子どもは何で、親(私)の言うことを聞いてくれないのだろう?」
「子どもとどう向き合っていいのか、もう分からない!!」

こんなはずじゃなかった…。

そして、

「どうしてこんなに私は忙しいの?疲れているの?」
「なぜ、私はうまくできないの?親として失格なの?」

モヤモヤした気持ちを抱えながらも、
日々精一杯、
お子さんと向き合っておられる方々に、
心より敬意を表します。

さて、
お子さんへの対応について、

「どうしたらいいの!?」
「誰か、助けてほしい!!」

そんな困り感で一杯になっているのであれば、

「押してもだめなら引いてみな」

という逆転の発想で、

「自分自身の内側を見つめ直す」

ことをお勧めします。

そのことを通して、

「お子さんとの向き合い方を見つめ直す」

きっかけにしていただきたい、と思うからです。

24ブログ 001-01

「えっ、そんなこと言われても…。」
「言っている意味が分からない!!」

そう思われてもおかしくはありませんよね。

それではここで、
「ちょこっと実験」をしてみましょう。

自分自身の内側を見つめ直すための、
『感情』についてのシミュレーション

と思っていただいていいです。

あくまでも「実験」ですので、
感じられなくても、うまくいかなくても大丈夫。
間違い、ということはありませんから、ご心配なく。

「ちょこっと実験」の質問は、次の3つです。

①「お子さんが言う事を聞いてくれなかったら、あなたはどんな感じや気分になりますか?」

②「その感じや気分は、誰に気づかれたくないですか?」

③「その感じや気分を受け取ったら、あなたはどうなる気がしますか?」

さて、どんなイメージが出てきたでしょうか。

①の質問については、

・イライラ
・ムカムカ
・自分が責められているような気がする

などと感じたり、気分になったりしたかもしれません。

②の質問については、

あなたが思い浮かべた『誰か』に、
責められたり、レッテルを貼られたりしないよう、
懸命に頑張っているご自身の姿が
見えてくるかもしれません。

そして、③の質問。

・自分は、親として頼りない。
・自分は、子育てできないダメな奴。

などと思っている自分がいた!!
そんなことに気づかれたかもしれません。

24ブログ 001-02

「ちょこっと実験」は、いかがでしたでしょうか。

さて、この実験の結果を踏まえた上で、
あなたが子どもだった頃のことを、
思い出してみましょう。

幼少期の自分には、

・「本当にやりたいこと」があった
・実は「これはおかしい」「何か違うんじゃないかな」と思うところがあった

のにもかかわらず、

・おとな(親・先生)が言うことは、全て「正しい」し、「当たり前」だ。
・おとなに反論してはいけない。
・おとなの言うことに素直に従えない自分は、「間違って」いて「ダメな奴」。

と、思い込んできたのではなかったでしょうか。

子どもの頃からずっと、
こんなにも我慢して、頑張ってきた。

それなのに、
おとなになった今、
目の前にいる我が子から、

・言うことを聞かない
・やらない、

という姿を見せつけられると、

・とても目障り
・ウザい
・イライラ
・息苦しい

という気持ちが充満してきて、

・自分の親ができたことを、この自分ができないなんて、恥ずかしい。
・「親として失格!!」と、誰かに言われそうな気がする。

そんな心持ちになっているのではないでしょうか。

ここまで読んでいただいて、

・そんなこと、思ってもみなかった
・もう、こんな感情を味わいたくない

という風に思われた方がいらしても、不思議ではないでしょう。

これ以上は無理、ということでもかまいません。

でも、もう少しここに踏み止まっていただきたいのです。

『自分の内側に押し隠してきた感情』

に視点を向けてみましょう。

まだ未完了のままでいる『感情』を拾い、
自分自身がそれを癒していくと、
これまで囚われていた「観念」が緩み、
自分が自分を「責める」ことや、
相手を「攻める」ことが減ってきます。

すると、自分の
<ものの見方・とらえ方>
に変化が現れてきます。

このようにして、
<心理の視点を取り入れる>
ことで、
ご自分の「子どもとの向き合い方」が、次第に改善されてきます。

(ちなみに、この「囚われの観念」のことを、
心理学では『ビリーフ』と呼んでいます。)

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「理屈はいらないから、今すぐ解決する方法を教えてほしい」

そんな声が上がるかもしれませんね。

正直なところ、いくつかの
「やり方・方法(doing)」
をお伝えすることはできます。

その方法を使いこなしていくためにも、
私は、次のような視点が大切なのではないかと考えています。

それは、ご自身の
「あり方・存在(being)」を整えていく
ということです。

「あり方」が整ってくると、自己受容の状態になります。
自己受容は、他者受容へとつながります。
その結果が、子どもとの向き合い方に改善をもたらしていきます。

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「子どもとどう向き合ったらいいか、分からない」
となったときには、慌てず、
まずは一呼吸おいてください。

・自分の都合や見栄、体裁、思い込みを基にして、
子どもに接していなかったか?
・他人から言われることを恐れて、
子どもに「当たり前」を押し付けていなかったか?

と、ご自身を見つめ直してみてください。

お子さんとの向き合い方が、

・不安や心配、怖れや恐れからの行動
・幼少期からの「囚われの観念(ビリーフ)」

によるものあると気づいたならば、

「心の仕組み」を知る

ことで、お子さんへの対応が
少しずつ変化してくることでしょう。

私は、これまでの経験も踏まえながら、
心理の視点を取り入れた「親のあり方」
について、今後お伝えしていきます。

日頃からモヤモヤした気持ちを抱えながらも、
子育てに奮闘されている方々に、
改めて敬意を表します。

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
 40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
 現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
 ・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
 ・企業研修ファシリテーター
  (一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)

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