『あれども見えず』に気づいた日。ホントは知っていたのかもしれない…。

 

どの分野のお仕事でも、
年度末から年度始めにかけては
慌ただしいものです。
その渦中にあって、
こんな気づきを得たのでした。

『あれども見えず』の風景

 

ビリーフリセット®アドバイザーの
末広康三です。

 

自転車通勤している私。
途中、400mほどの橋があります。
緩やかなアーチ状になっているので、
力一杯ペダルを漕いでいます。

視界の左側に川面、
右側には車道が入っているわけですが、

その日は、左側が白っぽく見えた。

「えっ!?」
思わず自転車を止め、のぞき込むと…

19-010 鳥

 

次の日も、その次の日も、
またその次の日も、
鳥たちはそこに佇んでいたのでした。

 

あれ?
毎日、同じルート・時刻なのに、
どうして鳥たちに気づかなかったのだろう?

視界には入っていたのかもしれない。
でも、ほかの事に意識が向いていて、
鳥たちの存在に関心を示さなかったのかもしれない。

 

そこには、確かに存在している。
でも、そこに自分が意識を向けなければ、
その『存在』は、自分の中では
『無い』ものになってしまう…。

つまりは、自分の中で
『あれども見えず』の風景が展開していることになっている!!

ということに、気がついたのです。

 

『あれども見えず』の正体

 

『あれども見えず』

それは、
その存在や実態、状況などが
厳然としてあるにも関わらず、

① それを『無い』ことにして、
『見る』『知る』『気づく』ことを
意識的・無意識的に避けている。

あるいは、
② 必死になって見ようとしても、
見るための視点や観点を持ち合わせいない。

 

今回の私は、
① のケースだったと考えられます。

 

鳥たちが群れて佇んでいても、
年度末・始の慌ただしさで
周囲に気を配る余裕がなかった。

少しでも早く職場に着いて、
今日やらなければならない仕事に
一刻も早く手を付けたい!!

その思いが優先してしまい、
川面ののどかな風景に気を回すことを、
無意識的に「シャットダウン」していたと…。

 

今、こうやって落ち着いて振り返ると、
「あぁ、そうだったんだな。」
と、よく分かります。

あの時は本当にテンパっていた。
仕事のことしか眼中にない!!
といった状態だったのです。

 

さて、この『あれども見えず』の正体。
実は、こんなカラクリがあったのです。

 

『ホントは知っていた』けど、『見ようとしなかった』のかもしれない…。

 

「したかった。なりたかった。」
「いやだ、って言いたかった。」
「欲しかった。手に入れたかった。」

 

子どもの頃から、実は持っていた
『自分の本当の気持ち』に、
フタをしてきませんでしたか?

たとえ、意識的・無意識的であっても、
誰かのために、誰かのことを忖度して、
『自分の本当の気持ち』を、
隠したり、なかったことにしたり
してきませんでしたか?

 

その行動の背景には、

自分の気持ちを『ホントは知っていた』

けれども、無用な衝突を避けるために

わざと『見ようとしなかった』…。

ということが挙げられます。

 

小さかった頃の自分が、
家族や友達関係、学校社会の中で
生きていくために身に着けてきた、
このような

「思い込み・信じ込み」「観念」
(これらを『ビリーフ』と言います。)

に、まずは気づく。

そして、その考え方が、
「あってもなくても、どちらでもいい。」

こうして、思考を緩めていくことで、
今を生きる自分に「OK」が出せるようにしていく。

これが、今、私が学んでいる
『ビリーフリセット心理学®』なのです。

 

『あれども見えず』の話題から、
どんどん話が展開してきました。

 

「仕事や人間関係がうまくいかない」
「何となく、生きづらさを感じる」

このような思いがあるのでしたら、
その原因を
自分の外側に見つけるのではなく、

「自分の内面を見つめる」
ようにしてみてはいかがでしょう。

 

『ビリーフリセット®』のワークでは、
そのお手伝いをすることができます。

だって、生きづらさの原因を、
自分が『ホントは知っていた』
のだけれども、実はそれを自分が
『見ようとしなかった』
のかもしれない訳ですから。

 

 

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の小学校教師としてバリバリと仕事をこなしてきたが、ある朝、突然動けなくなり「強制終了」を体験。職場復帰後、友人経由で転送されてきた「とあるブログ」をきっかけに自己探求に目覚め、「心のしくみ」についての学びをスタートさせる。
 現在、小学校勤務のかたわら、これまでの経験を活かし、[心のしくみ]や[人としてのあり方・生き方]を先生・保護者・子どもたちに伝えていきたい」という願いを実現すべく、カウンセラー・セミナー講師を目指し修行中。

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