『あれもやらなきゃ! これもやらなきゃ!!』の思考を外してみる

昨日は、実家でのお年始がありました。
そこでの出来事から、自分の持つ「ビリーフ」について、ちょっと考えてみました。

朝焼け1 写真

『あれも! これも!!』 タスク山盛りな私

車から降ろした荷物を実家の台所に運び終えて、一息つく間もなく「あっ、持って来るの忘れた!!」

母親から頼まれていたすき焼きの材料一式は、自宅の冷蔵庫の中…。
すき焼きを楽しみにしていた子どもたちからは、非難轟々。お客様は、苦笑い。
自宅までは往復30分。すぐさま自宅に材料を取りに行ったのでした。

実は、出発する直前まで、家の中でいくつもの作業をしていました。
約束した時刻にまでに全て済ませ、「やったー! 間に合った!!」
いい気分で荷物を車に積み、意気揚々と出発したのですが、肝心のすき焼きの材料のことは、なぜか頭からすっぽりと抜け落ちていたのです。

実家に戻る途中の車の中で、何でこんなことが起きてしまったのだろう? と考えて、ふと気づきました。

『あれもやらなきゃ! これもやらなきゃ!!』という、タスク山盛りな私がそこにいたのです。

タスクを一つ外して、『すき間』を作ってみる

「限られた時間の中で、いくつかあるタスクを、どのように・どういう手順でスムーズに進めるか?」
「さらにもう一つ、いやもう二つくらい、その時間内でタスクを処理することはできないか?」

仕事でも、プライベートでも、いつもこんなことを考えている自分がいました。

「時間内に、設定したタスクが完了できれば、自分は素晴らしい。」
「タスクが完了できなかった自分は、ダメな奴だ。」

客観的に見て、これって、変な思い込みですよね。
思い込み(あるいは、その人がずっと信じ込んできた信念)のことを『ビリーフ』と呼びます。

自分が設定したタスクを終了できなかったからといって、落ち込むことはないですよね。
ましてや、自分を「ダメ人間」だなんて烙印押して、自分を追い込まなくていい。

だって、タスクを減らせばいいんですから。
最優先事項だけ一つ二つやっておいて、もし余裕があればもう一つやってみる。

そう、『すき間』を作ることで、心の余裕を作っていけばいい。

でも、ついついこのことを無視して突っ走ってしまう自分がいる。
そのことに気づいただけでも、今回の失敗(?)は、大収穫でした。

飛行機雲1 写真

『それでも、大丈夫だった!!』私を実感する

帰宅してから、私はある『実験』をしてみました。
自分がしなくてはいけない、と思い込んでいた家での作業について、子どもたちに声をかけてみたのです。
「これ、一緒にやらないか?」

すると、こんな言葉が返ってきました。
「それは、自分がやるよ。分からないことがあったら、お父さんに聞くね!!」

まさに、ワークシェアリングです。ありがたい。ありがとう。

・自分がすべてをやらなくても大丈夫なこと
・感謝の言葉を素直に子どもたちに伝えられたこと
・自分を追い込むことがなく、ゆったりとした気持ちで自分のことに専念できたこと

『それでも、大丈夫だった!!』ことを、私は実感したのでした。

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の小学校教師としてバリバリと仕事をこなしてきたが、ある朝、突然動けなくなり「強制終了」を体験。職場復帰後、友人経由で転送されてきた「とあるブログ」をきっかけに自己探求に目覚め、「心のしくみ」についての学びをスタートさせる。
 現在、小学校勤務のかたわら、これまでの経験を活かし、[心のしくみ]や[人としてのあり方・生き方]を先生・保護者・子どもたちに伝えていきたい」という願いを実現すべく、カウンセラー・セミナー講師を目指し修行中。

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