『その仮面、外しちゃいなさいよ!!』

上司から投げかけられた言葉。
グサッっと刺さりましたが、
その一方で、
イタ気持ちいい感覚もありました。

『その仮面、外しちゃいなさいよ!!』

 

それは、
上司からの、
思いがけない一言でした。

4月から仕事のポジションが変わり、
業務内容も一新したため、
この2か月間は、
怒涛のような日々を送ってきました。

とにかく、
まずは、目の前に積まれた案件を
ひたすら、ただひたすらにこなす…。
そんな毎日でした。

6月に入り、その業務も一段落。
次のプロジェクトについて、
上司と相談している最中のことです。

 

『その仮面、外しちゃいなさいよ!!』

 

目が点になって、
上司の顔を、
まじまじと見つめてしまいました。

「あなたって、
仕事をきっちり進めるタイプよね。

でもね、そんな中でも、
ちょっと緩んだところを見せる時があるの。
そこが、いいわ。

だから、いつまでも、その
『ワタシ、シゴト、
キッチリヤッテマス!!』
っていう仮面、
外しちゃいなさいよ。
その方が、あなたらしいから!!」

 

『はい。その仮面、外します!!』

 

ズバリ!!
と、言い当てられた気がして、

「あ、刺さってしまった…。」

という感覚と、

「お主、よくぞ見抜いたな!!」

という、イタ気持ちいい感覚もあって、
複雑な心境ではありましたが、

 

『はい。その仮面、外します!!』

 

って、宣言してしましました!!

 

余計なことを言ったら、バカにされる。

軽口をたたくと、人が離れていく。

 

自分の中に、実はこんな
「ビリーフ(思い込み・信じ込み)」
を持っていたのです。

だから、

そうならないように…、

そんなことを悟られないように…、

と、ある面、ビクビクしながら
これまでの人生を生きてきたのです。

 

自分が隠している「ビリーフ」。

一生懸命に隠し通しているつもりでも、
他人にはあからさまになっている
実は見抜かれているのだ、

ということが
ここではっきりと証明されてしまったわけです。

 

『はい。その仮面、外します!!』

 

そう言ったら、
何だか気分が晴れやかになって、
その日の仕事は、
今まで以上に、
軽やかに進められたのでした。

 

18-021 鳥

 

投稿者プロフィール

末広 康三
末広 康三
 <すえひろ・やすみつ>
 現役の小学校教師としてバリバリと仕事をこなしてきたが、ある朝、突然動けなくなり「強制終了」を体験。職場復帰後、友人経由で転送されてきた「とあるブログ」をきっかけに自己探求に目覚め、「心のしくみ」についての学びをスタートさせる。
 現在、小学校勤務のかたわら、これまでの経験を活かし、[心のしくみ]や[人としてのあり方・生き方]を先生・保護者・子どもたちに伝えていきたい」という願いを実現すべく、カウンセラー・セミナー講師を目指し修行中。

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