『リセット・仕切り直し』するには
絶好のチャンスであった春休み。
その春休みを経て新学期を迎えたこの時期、
新しい視点をもって
「お子さんとの向き合い方」を
見つめ直してみませんか?
これまでの私の経験を生かしていただきたく、
7回にわたって
「子どもとの向き合い方」のヒント
をお伝えしています。
最終回となる第7回目のテーマは、
大人が変われば、子どもも変わる
です。
「困惑・不安・恐怖・強制・諦め」で子育てしていませんでしたか?
今回が最終回となる
「子どもとの向き合い方」のヒント
シリーズの第1回目には、
これまでのご自分の
「ものの見方・とらえ方」を転換する
ことで、
ご自分とお子さんとの関係性を
「見つめ直し」ていく。
と記しました。
ここで、ご自身のことを見つめ直していただきたいと思います。
お子さんの態度や行動を見て、
A) よし、いいぞ!!
B) けしからん!!
C) まぁ、いいんじゃない?
これまでのご自身は、
どのような見方やとらえ方で、
お子さんの行動を受け止めてこられたでしょうか。
その時々の行動や事態の内容にもよりますが、
A)のように、肯定的にとらえるのか
B)のように、否定的にとらえるのか
C)のように、傍観者的・無責任的にとらえるのか
受け止め方は、様々であったと思います。
その時のご自身は、
・子どもが私の都合に合わせてくれないと、私が困る
・みんなと同じじゃないと、私が仲間外れにされる
・我が子を躾けられないと、私が「ダメな親だ」と思われる
・子どもは、〇〇であるべきだ/ねばならぬ
・言うことを聞かないのは子ども。自分には関係ない
などといった、ご自分の内側にある
「困惑・不安・恐怖・強制・諦め」
に焦点を合わせて、
お子さんと向き合っていたかもしれません。
また、
「子育てなんて分からないし、面倒くさい」と思い、
ご自身の親御さんがされてきたことをそのままトレースして、
無意識的に、お子さんと向き合っていたかもしれません。
いずれのケースにせよ、
ご自分の内面にある
「ものの見方・とらえ方」が、
お子さんとの向き合い方に反映されている
ことがお分かりかと思います。
大人だって、悩む。だからこそ、ここから始めよう
この記事を読んでおられるあなたは、
ご自分の幼少期時代の親の年齢と同じか、
それ以上になっていると思います。
あの頃の自分の親と、今の大人の私。
子育てに悩んでいるという点では、
共通点があります。
子どもの頃の自分は、
あの親に育てられて、
嫌だった、苦労した面もあったかもしれない。
その一方で、
今になって思えば、
いい面や感謝することもあったかもしれない。
であるとするならば、
これまでの経験を踏まえて、
ご自身のお子さんに対して、
よりよい接し方ができる可能性
を持っておられるのではないでしょうか。
・あの時、親はそのようにすることしかできなかったのかもしれない
・もしかしたら、親も祖父母から厳しいことを言われてきたのかもしれない
・私も辛かったが、親もそれなりに辛かったかもしれない
もし、このように俯瞰できたのであれば、
幼少期の辛い思いを、
ご自分のお子さんに引き継ぐことはしないでしょう。
むしろ、これまでの経験を生かすことで、
自分が子どもの頃にして欲しかった
「存在を認められる」
「感情を受け止めてもらえる」
ことを、
お子さんの立場に立って行動できる。
「辛さ」の連鎖を断ち切るチャンスです。
このように、
ご自分の「ものの見方・とらえ方」を転換していくことで、
お子さんとの関係性を改善していく可能性が広がってきます。
他人を変えることは、とても難しいことです。
できないことが、ほとんどです。
でも、自分自身を変えることならば、
少しずつではありますが、実現性は高いです。
大人である私が、
自身の「ものの見方・とらえ方」を転換していけば、
それに伴って、言葉や態度、行動に変容が表れてきます。
お子さんは、それを「安心・安全」な場ととらえ、
閉ざしていた感情を表出するようになり、
言葉や態度、行動に変容が表れてきます。
この相互作用が発揮されることで、
「大人が変われば、子どもも変わる」
ことにつながってきます。
・自分が嬉しいと、お子さんも嬉しい
・お子さんが嬉しいと、自分も嬉しい
そんな関係性を、作り出していくきっかけとして、
このブログ記事を参考にしていただければ幸いです。
7回にわたって
「子どもとの向き合い方」のヒント
をお伝えしてきました。
お読みいただき、ありがとうございます。
これまでの記事は、こちらです。
〔第1回〕
子どもとの向き合い方を変えたければ、大人が『自分と向き合うこと』をしてみる
〔第2回〕
子どもがとったその行動 ⇒『理由・背景』に目を向けてみる
〔第3回〕
『何で?』は、相手の心を閉ざすNGワード
〔第4回〕
焦りは禁物! 「I(アイ)・メッセージ」で自分の気持ちを伝える
〔第5回〕
『子どもの存在を認める言葉掛け』で安心感を高める
〔第6回〕
子どものやる気を引き出す魔法の言葉は、『惜しい!!』
〔第7回〕
大人が変われば、子どもも変わる
(今回のブログ記事です)
これからも、
皆さまのお力になれるような
ブログ記事を発信していきます。
投稿者プロフィール

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<すえひろ・やすみつ>
現役の公立小学校教師。神奈川県生まれ。これまで2,000人以上を直接指導。
40歳代後半、家庭では自身の子どもの不登校を経験し、仕事では「うつ」を発症。職場復帰後、大塚あやこ氏が提唱する「ビリーフリセット心理学®」と出会い、関心のあった「心のしくみ」についての学びを深める。
現在、小学校勤務と並行して、『心理の視点を取り入れて<問題>を俯瞰し、見つめ直してみる』という手法を教育・家庭・仕事に生かすべく、現場での実践や学習会・講演会などを行っている。
・ビリーフリセット®シニアアドバイザー
・企業研修ファシリテーター
(一般社団法人ビリーフリセット®協会 認定)
詳しいプロフィールはこちら。
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